気象レーダーシステム 空港気象ドップラーレーダー
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空港気象ドップラーレーダー(以下 DRAW)は、飛行場周辺及び航空路周辺における降水域の降水と気流を観測し、得られたデータから降水分布、風速分布及び低層ウィンドシアー(マイクロバースト、シアーライン)を自動的に解析し、その結果を航空事故の防止に利用することを目的として、全国9ヵ所の主要空港に設置されています。 2016 年から二重偏波機能を持った新型DRAWに順次更新しています。
特長
- 二重偏波機能を追加、偏波データを採用することによりデータ品質が向上。
- 送信部には固体素子を組込んだ送信モジュールを採用し、従来タイプのような送信管(クライストロン)の定期交換が不要。
- 送信装置は複数の送信モジュールによって構成され、送信モジュールは、運用を止めることなく交換可能。
送信出力が変動した場合でも、データ品質劣化を生じさせないためのデータ処理を実装。 - 水平偏波または垂直偏波のいずれかのデータが取得できない場合でも、出力可能なデータを用いて運用を継続することが可能。
- 1分毎に低層ウィンドシアー情報を出力することを可能とする観測シーケンスを実現。
- 降水が無くても風の動きが把握できる空港気象ドップラーライダーのデータを処理し、低層ウィンドシアー情報をDRAWと同様に出力。
仕様
送信部 | 固体化素子(GaN HEMT) |
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送信周波数 | 5250 ~ 5370 MHzのうち指定される一波 |
アンテナ直径 | 7m(パラボラアンテナ) |
ビーム幅 | 3dB 電力低下点0.7°以下 |
送信出力 | 水平 5 kW / 垂直 5 kW |
パルス幅 | 短パルス:1μs 長パルス:30μs(一部 64μs) |
観測範囲 | 半径 120 km |
出力データ | 反射強度(水平/垂直) ドップラー速度 速度幅 受信信号偏波間位相差(φDP) 偏波間相関係数(ρHV) 反射因子差(ZDR) |
低層ウィンドシアー検出例