Xバンド小型気象レーダ RAINWATCHER
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特長
小型サイズで大型レーダ並みの機能を実現
軽量コンパクトな一体型センサ
レーダセンサは、アンテナ、駆動機構、アンテナ制御、送受信、信号処理の全てを高さ1.8m、直径1.8mのレドームに収納した一体型となっています。一体型としたことで、簡単に運搬、設置を行うことができる他、汎用PCをLAN接続するだけで観測を行うことが可能です。
耐震性設計
レーダセンサは耐震性設計となっているため、そのコンパクトさと合わせて固定観測局だけではなく移動観測局としても使用することができます。
高精度、高性能なセンサ
Xバンド小型気象レーダは細かなメッシュ解像度を持っているため、都市豪雨など局所的な観測に使用することができます。システム感度も80kmのレンジで1mm/hの降雨現象を観測できる高感度となっています。
さらに、送信位相と受信位相の違いから得られるドップラー速度や、水平/垂直偏波の偏波面の違いから得られる各種偏波パラメータを検出することも可能です。
柔軟な制御が可能
レーダ制御のソフトウェアはwebベースのインターフェースを持っているため、ネットワーク経由で接続したPCのwebブラウザにより観測制御、運用監視、観測スケジュールの変更、警告情報や観測履歴の閲覧、レーダセンサの遠隔診断などが可能です。
機能
機能
- 軽量コンパクトにもかかわらず、降雨強度、ドップラー速度および二偏波観測機能を有しているため、様々な気象現象を高精度に観測できます。
- アンテナの垂直可動範囲は-2°から182°まであるため、広範囲な垂直断面データを得ることができます。
- 偏波間の強度/位相情報を利用して途中降雨による電波減衰を補正するため、高精度な降雨観測ができます。
- また、反射波の強度に加えて偏波間相関などから降水粒子の種類(雨粒、あられ、ひょうなど)を推測することができます。
- 精度が高く、よりリアルタイムに近い情報を活用することで、都市部の洪水や山間部の土砂崩れなどの災害に対して、いち早く効果的な対応を取ることが可能となります。
優位性
高い信頼性
- 固体化された送信機
- 耐震性に優れた機構部
高精度なデータ
- 二偏波機能
- 広いダイナミックレンジ、高い直線性と位相安定度、高分解能
- 高速な演算処理
高い経済性
- 低消費電力
- 予熱、同調操作が不要
- 消耗品を大幅に削減
保守が容易
- 定期交換部品を大幅に削減
- アンテナ機構部のメインテナンスフリー化(潤滑油を除く)
安全に配慮した設計
- 高圧電源を使っていません
システム
システム構成
仕様
タイプ | 全固体化・二偏波ドップラレーダ |
---|---|
周波数 | 9.35~9.45GHz(9.70~9.80GHzも選択可能) |
受信感度 | 23dBz@80km |
アンテナ直径 | 約1.2m |
アンテナ利得 | 38dBi以上 |
ビーム幅 | 2.0°以下 |
偏波 | 直線偏波、水平および垂直の直交二偏波 |
走査範囲 | 水平:360° 垂直:-2~+182°(0.1°ステップ) |
走査速度 | 水平:0~6rpm(0.1rpmステップ) 垂直:0~3rpm(0.1rpmステップ) |
レドーム直径 | 約1.8m |
耐風速(瞬間最大) | 60m/s(70m/sも選択可能) |
送信ユニット | 固体化電力増幅器 水平チャンネルおよび垂直チャンネル(同時または交互送信) |
送信出力 | 125W(水平)+125W(垂直) |
基本観測データ | 受信電力(Pr) レーダ反射強度(Zhh) ドップラ速度(Vh) 速度幅(Wh) |
偏波観測データ | 反射因子差(ZDR) 偏波間位相差(φDP) 偏波間位相差変化率(KDP) 偏波間相関係数(ρhv) 直線偏波抑圧比(LDRvh/hv) |
電源 | AC100~230V(50/60Hz,1φ) |
消費電力 | 450VA以下 |