ローカル5G

  • ローカル5G

ローカル5Gは、通信キャリアが提供する5Gと異なり、自治体や企業が使用目的に応じて、建物内や敷地内で通信網を柔軟に構築できる自営通信システムです。
地域の公共団体や産業の個別ニーズ、課題解決、希望するエリアに合わせて、スポット的な通信網の構築が可能です。

ローカル5Gの特長

  • 使用用途に応じてエリア/性能を柔軟に設定可能な自営無線網
  • 他の場所の通信障害や災害等の影響を受けにくい
  • Wi-Fiと比較し、安定的な利用が可能(但し、設置に無線局免許が必須)
  • 大容量伝送、多数同時接続、低遅延
  • 4G LTEと比較し、最大、通信速度20倍・同時接続数10倍・遅延時間1/10の高性能)

ローカル5G・キャリア5Gの違い

  ローカル5G キャリア5G
メリット
  • 通信料不要
  • 屈強なセキュリティ
  • 災害時の電波輻輳なし
  • 専用利用による通信品質安定
  • 下り/上り通信比率が可変可能
  • 誰でも利用可能(免許不要)
  • 端末代金と月額料金のみ必要
  • 初期費用(設備構築)が不要
デメリット
  • 初期費用(設備構築)が必要
  • エリアが限定的(自己土地エリア利用が基本。他者土地との共同利用の場合、複数所有者の土地における免許申請が必要)
  • 無線従事者免許が必要
  • 事業者への料金支払い必須
  • 災害時の輻輳による通信制限が発生する可能性あり
  • 上り通信速度が遅い

建物内や敷地内で自営の5Gネットワークとして活用

割り当て周波数と特長

ローカル5Gシステムには、Sub-6と呼ばれる4.7GHz帯、および、ミリ波の28GHz帯が割り当てられます。
Sub-6は、現在のLTEの使用周波数帯と近く、ミリ波と比較して電波伝搬損失が小さいので、比較的広いエリアを形成可能です。
ミリ波は波長が短く、小型アンテナによる狭ビーム化が可能です。また周波数帯域幅を広く取れるため、情報伝送速度を大きくすることが可能です。

Sub-6(4.6〜4.9GHz) 比較的広いエリアの形成が可能
ミリ波(28.2〜29.1GHz) スポット的なエリアでの高速通信が可能

ローカル5Gの活用

高精細映像伝送・情報配信・遠隔操縦・自動運転・遠隔保守・遠隔コミュニケーション・IoTデータ収集など、さまざまな分野で活用が期待されています。

高精細映像とローカル5Gの活用

高精細映像とローカル5Gの活用

  • 監視・モニタ業務の視認性向上
  • 画像認識の高度化促進

超高速通信による4Kや8Kの高精細な画像・映像伝送のみならず、高精度な画像認識が可能となります。
夜間の監視負荷軽減や、顔認証・行動分析、生産ラインでの製造過程の品質記録・良否判定の自動化、工場での作業の安全性チェック・作業効率の分析などで活用可能です。

ローカル5Gを利用した情報支援

ローカル5Gを利用した情報支援

  • 情報提供をシームレスかつセキュアに実現
  • ARなどのデータ転送も迅速に可能

製造業務では、ハンズフリーでの情報参照、熟練工との連携支援や多言語対応、保守業務では、資料の一元的参照、整備記録効率化、管理業務では、構内状況の把握・迅速な連絡などの対応が可能となります。

ローカル5Gを活用した遠隔操縦

ローカル5Gを活用した遠隔操縦

  • 近接操縦を遠隔操縦に切り替え可能
  • 高品質な通信を安定提供

柔軟で多様な搬送への対応、操作者の作業環境・安全性の向上、クレーン操作での作業効率の向上など、大容量・低遅延による高信頼な通信環境下での作業が可能になります。

IoTとローカル5Gの活用

IoTとローカル5Gの活用

  • 無線によるデータ収集の容易化
  • 大規模なデータ収集が可能

多数同時接続が可能なため、データ連携・データ統合や、構内環境の見える化の促進などが期待されます。
リアルタイムでの生産性把握や、安全管理・保守、機器の状態監視が可能となり、さらなる品質向上が見込まれます。

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