ブイテレメータシステム

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ブイテレメータシステム

ブイテレメータシステムは、洋上の浮体(ブイ)に機器を搭載し、「海水温、流向・流速、風向・風速などの海気象データの収集」および、「浮体位置、灯火、電源電圧など保守情報の監視」を行い、衛星通信を使用して、陸上設備へデータを伝送します。陸上設備では、電話応答装置によるテレホンサービスやホームページによる情報提供を行うことができます。

特長

気象データの収集

気象データの収集

表層水温、流向・流速、風向・風速、ブイ基準位置を1時間ごとに定時送信。

保守データの監視

  • 浮体位置、灯火情報、電源電圧を1時間ごとに定時監視。
  • 灯火異常時は、即時警報送信。

太陽電池を利用した電源

10年間交換不要でメンテナンスフリーな蓄電池と太陽電池を利用(24時間365日安定した電源を供給)。

安定した伝送を可能とする衛星通信回線の利用

  • 陸上との通信は、小型アンテナで安定した遠距離通信を可能とする低軌道衛星通信回線(オーブコム衛星、イリジウム衛星)を利用。
  • 万が一ブイが流失した時には、位置情報を1時間ごとに定時送信するため追跡が可能。

電話サービス、ホームページサービス(オプション)

  • 電話応答装置による音声案内テレホンサービスの提供。
  • 計測データをインターネット上のホームページで利用可能。

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表示・機能

海気象データ

  • 表層水温、多層流向流速、風向風速、ブイ基準方位等を表示。
  • 計測情報をグラフィック表示。
計測情報表示画面

計測情報表示画面

風向・風速グラフ

風向・風速グラフ

保守データ

  • 浮体位置、灯火情報、電源電圧等の保守データを地図上で表示。
  • ブイ局で発生している警報状態を表示可能。
保守データ表示画面

保守データ表示画面

警報表示画面

警報表示画面

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システム構成

ブイ局 システム構成例

ブイ局 システム構成例

陸上局 システム構成例

陸上局 システム構成例

仕様

ハードウェア基本構成

海気象計測項目 表層水温、流向・流速、風向・風速、ブイ基準位置
保安監視項目 夜間消灯、連続点灯、昼間点灯、副灯点灯、航路標識電源切換、係留位置、機器室漏水、電源電圧
定時計測・監視 24回/1日ブイ局自動起動による計測・監視
定時計測・監視 24回/1日ブイ局自動起動による計測・監視
灯火異常受信で即時警報送信
衛星通信回線 オーブコム衛星、イリジウム衛星
風向・風速計 プロペラ式 風向: 0~360° 風速: 2~60m/s
水温計 サーミスタセンサー 水温: -4~40°C
多層潮流計 ドップラー方式 流速: 0~±500cm/s
GPSコンパス 浮体位置、方位計測
漏液センサー 電極間抵抗検知方式
電源装置 太陽電池モジュール:62W4枚(並列2枚、直列2枚)
蓄電池:24V(2V×12直列300Ah)
計測送信装置 接点:8ch A/D計測入力:6ch
配電盤 電源制御:DC24V、太陽電池電源制御、蓄電池電源制御、過電圧防止回路
  • 衛星通信サービスの利用には、利用契約が別途必要です。
  • Webサービスの利用には、インターネットプロバイダの契約が別途必要です。

オーブコム

  • 地上約800kmの軌道上の30機の低軌道周回衛星を利用したデータ通信サービスです。
  • 免許は不要で、端末の登録のみでサービスを受けることができます。
  • 遠隔地・移動体等に設置したオーブコム端末が、オーブコム衛星、ゲートウェイ地球局及びゲートウェイ地球局及びゲートウェイコントロールセンターのオーブコム通信施設を経由して、ユーザーへデータの伝送を行います。
  • ユーザーとオーブコム端末間はE-mailでデータが伝送されます。

イリジウム

  • 地上約780kmの軌道上の66機の低軌道周回衛星を利用したデータ通信サービスです。
  • 遠隔地・移動体に設置したイリジウム端末が、イリジウム衛星、イリジウム地球局を経由して、ユーザーへデータの伝送を行います。
  • ユーザーとイリジウム端末間はE-mailでデータが伝送されます。

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