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若築建設へ日本初となる「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」を納入します
製品情報日本無線株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長 小洗 健、以下JRC)は、若築建設株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長 烏田 克彦、以下若築建設)※と、日本初となるSEP船への移乗のための「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」の設計契約を締結しました。納入は2024年10月を予定しています。
さまざまなシチュエーションや用途にお応えする2軸動揺補正装置
をベースとした「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」
背景
洋上風力発電施設の建設や港湾工事の起重作業に用いられる中小型SEP船は、通常の作業船では厳しい波浪状況においてもプラットフォームのリフトアップを行うことで作業を可能とします。作業員は日常的に陸とSEP船を小型船舶で往復しますが、波浪が厳しい状況では船舶の揺れが激しくなりSEP船への移乗が難しくなります。その結果、作業ができず、稼働率が低下することが課題でした。
中小型SEP船(Self-Elevating Platform)のイメージ
(写真提供:第一建設機工株式会社)
洋上風力発電施設の建設や港湾工事の起重作業に用いられる。
効果
2軸動揺補正装置をベースにした「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」は、小型船舶からの移乗の際に船体が大きく揺れても架橋の動揺を大幅に低減し、SEP船へのアクセスを容易にします。各地に在港する交通船に設置されることで、SEP船への安全な移乗を実現すると共に、SEP船稼働率の約3割向上を目指します。
今後に向けて
若築建設の豊富な洋上作業の経験とJRCが60年以上に渡り培ってきたモーション技術により、「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」の小型船舶への搭載を実現することで、作業員にとって安全かつ効率的な運用を提供します。JRCは、2050年のカーボンニュートラルに向け、洋上風力発電施設運用のためのMCCの提供など総合的な取り組みにより貢献していきます。
※:若築建設株式会社
1890年に創業した、国内外の建設工事、海洋開発、地域・都市開発などの事業を行う総合建設会社です。
2023年10月には建設会社5社と共に大型洋上風力発電設備に対応可能なSEP船の共同保有を発表しています。
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日本初となるSEP 船へ移乗のための 「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」の導入について - 若築建設ニュースリリース(2023年10月3日発表)
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お問い合わせ先
報道機関
日本無線株式会社
経営企画部 広報担当
Tel:03-6832-0721
製品に関するお問い合わせ
日本無線株式会社
マリンシステム営業部 国内営業グループ
Tel:03-5534-1220
注)内容はリリース時現在のものです