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他船との衝突リスクを事前に知らせる衝突危険領域表示機能「Safety Zone Viewer」をリリースします

製品情報

日本無線株式会社 (本社:東京都中野区、代表取締役社長:小洗 健、以下JRC) は、船舶用レーダー「JMR-9200/7200シリーズ」のオプション機能として衝突危険領域表示機能「Safety Zone Viewer(セーフティゾーンビューアー)」(以下SZV)をソフトウェアとして新たに追加し、2022年6月30日にリリースします。

当社は、「JRCスマートシップ構想」を掲げ、船上システム、陸上システムおよび船陸間通信システムの高度な連携・統合により、2025年に「自動運航船システムの構築・社会実装」を目指しています。今回リリースするSZVは、船舶と船員の効率的な運航業務を支援し、安全運航と環境負荷低減に貢献する先端テクノロジーです。

概要

船上に搭載する自動運航システムは、センサーの高度化とデジタルプラットフォーム化をベースに開発中のスマートシップ機器により構成されます。その核となる「船舶自動衝突エリア検出技術」は、AIS(Automatic Identification System:船舶自動識別装置)や、船上や陸上に装備されたレーダーやカメラ等のセンサーから自船周囲の船舶やその他の物体を自動検出する技術です。 他船の動静情報から動きを予測することにより衝突危険領域表示、避航ルート提案、更には有人無人を問わず船舶の自律操船の実現につながります。
船舶自動衝突エリア検出技術の関連機能として、船舶用レーダー「JMR-9200/7200シリーズ」に、避航操船を支援するSZV機能を搭載しライセンス販売を開始します。(オプション機能)

SZVは、航行を妨害される、もしくは衝突の危険がある領域を計算し表示するものです。危険を回避するための避航操船を行う際、どこに衝突のリスクがあるかを知ることは操船判断の大きな助けになります。SZVは他船が自船の進行に影響を与える場所、すなわちその場所に進むと衝突のリスクが高い領域を示すことで、危険な針路を直感的に判断できる機能となります。

JRCは、未来の自動運航船の実現に向けて、今後も船舶航行の「安全・安心」に貢献する機能・サービスの提供に取り組んでまいります。

主な特長

衝突の危険が高い領域をレーダー画面に色で表示することで、航海士が直感的に危険を把握できます。安全な針路が一目でわかり、避航計画の立案にも効果的です。

  • 危険な船舶を的確に検出
  • 輻輳域での避航計画が容易に立案可能
  • 直感的で見やすいグラフィック表示
  • JMR-9200/7200シリーズオプション(アップデート可能)

また、JRCではSZVを体感できるシミュレーションソフト(アプリ)もご提供しています。他船の動きや衝突危険領域を表示、避航判断の模擬練習が可能です。
詳細は下記のマリンシステム営業部 国内営業グループまでお問い合わせ下さい。

Safety Zone Viewer機能の画面表示についてSafety Zone Viewer機能の画面表示について

Safety Zone Viewer機能比較Safety Zone Viewer機能比較

関連情報

お問い合わせ先

報道機関
日本無線株式会社
経営企画部 広報担当
TEL:03-6832-0721

その他
日本無線株式会社
マリンシステム営業部 国内営業グループ
TEL:03-5534-1220

注)内容はリリース時現在のものです