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Xバンド固体化空中線を船舶用レーダー「JMR-9200/7200シリーズ」のラインアップに追加 ~機器の高性能化とメンテナンスコストを削減~
製品情報日本無線株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:小洗 健、以下JRC)は船舶用レーダー「JMR-9200/7200シリーズ」にXバンド固体化空中線を追加し空中線ラインアップを拡充します。
6フィート空中線
9フィート空中線
概要
現行の製品ラインアップは周波数帯や空中線の大きさなどお客様のご要望に対応できるよう様々な空中線を用意しておりますが、固体化空中線はSバンドのみの展開でした。この度、高性能化とメンテナンスコストの削減が可能な固体化空中線をXバンドにおいても展開することで、JMR-9200/7200シリーズの空中線のラインアップを拡充します。
主な特長
Xバンド固体化空中線はレーダーの性能向上と長寿命化をお客様に提供します。
IMO決議に適合
IMO決議に適合しています。(日本籍船対応予定)
長寿命化によるメンテナンスコスト削減
従来は大電力の電波の発生をマグネトロン一つにより行っていましたが、動作の安定性や寿命に限界がありました。特に、寿命については一定の動作時間ごとの交換が必要であり、定期的に高所におけるメンテナンス作業やそれに伴う費用が必要でした。これに対し固体化空中線は、電波の発生と増幅に半導体を使用するため機器が長寿命化し、メンテナンスコストが低減されます。
固体化独自の信号処理による探知性能の向上
マグネトロンを使用するレーダーでは適用が困難であったドップラーフィルターを用いたことで固体化独自のデジタル信号処理が可能となり、クラッター内の物標検出性能が向上しています。
JMR-9200シリーズ表示例
予熱時間が不要なため起動直後に送信が可能
マグネトロン空中線では必要だった予熱時間が不要なため、電源投入後、速やかに安定した映像を得ることができます。
レーダーに新機能を追加
空中線のラインアップ拡充の他「JMR-9200/7200シリーズ」に衝突危険領域表示機能「Safety Zone Viewer(セーフティゾーンビューアー)」(以下SZV)を追加します。JRCは「JRCスマートシップ構想」を掲げ、船上システム、陸上システムおよび船陸間通信システムの高度な連携・統合により、2025年に「自動運航船舶システムの構築・社会実装」を目指しています。船舶の自動運航は「船舶自動衝突回避技術」が核でありSZVはその関連技術です。
詳細はSZV機能追加に関するニュースリリースをご覧ください。
JRCは、航海士の作業負担軽減や船舶航行の「安全・安心」に貢献するサービスの提供に継続的に取り組んでまいります。
関連情報
- ニュース(2022年6月30日発表)
他船との衝突リスクを事前に知らせる衝突危険領域表示機能「Safety Zone Viewer」をリリースします - 製品情報
船舶用レーダー装置「JMR-9200/7200シリーズ」製品情報ページ
お問い合わせ先
報道機関
日本無線株式会社
経営企画部 広報担当
TEL:03-6832-0721
その他
日本無線株式会社
マリンシステム営業部 国内営業グループ
TEL:03-5534-1220
注)内容はリリース時現在のものです