2006年3月31日
SEA JAPAN 2006 に舶用電子機器を出展最先端の技術を結集した"統合ナビゲーションシステム"を展示
当社は、今回のSEA JAPAN 2006において、チャートレーダーを中心とした統合航海システム(INS)を展示いたします。最先端技術の統合として、ブリッジネットワークによる集中監視や高精度な航行制御を実現し、安全で効率的なブリッジマネージメントをご提案いたします。また、航海データ記録装置(VDR)、簡易型航海データ記録装置(S-VDR)、インマルサット Fleet F33、インマルサットCなどの新製品を多数展示し、皆様のご来場をお待ちしております。
【このたび出展する新製品】
VDR (航海データ記録装置) JCY-1800
S-VDR (簡易型航海データ記録装置) JCY-1850
インマルサット Fleet F33 JUE-33
インマルサット-C JUE-85
インマルサット-ミニC 船舶保安警報装置 JUE-95SA
406MHz/121.5MHz衛星EPIRB JQE-103
防爆・防水型 2W UHF小型無線装置 JHS-430
GPS受信機 JLR-4340
- 開催期間
- 2006年 4月5日(水)~7日(金)
- 展示会場
- 東京ビッグサイト 東4ホール
- 主 催
- CMPジャパン株式会社/シートレード・コミュニケーションズ
- 共 催
- 国土交通省、社団法人 日本船主協会、社団法人 日本造船工業会、
日本船舶輸出組合、社団法人 日本舶用工業会、東京都港湾局、JETRO
【SEA JAPAN 2006 で出展する新製品のご案内】
Integrated Navigation System(INS)

概 要
"OceanExplorer"はチャートレーダー、ECDIS(電子海図表示装置)、コニングディスプレイ(航海情報表示装置)、レーダー等で構成されるIntegrated Navigation System(INS)です。これらの最先端技術の統合機能として、ブリッジネットワークによる集中監視、衝突や座礁予防ための航行監視、あるいは自動航行(TCS)などの高精度な航行制御を実現し、より安全で効率的な航海とブリッジマネージメントを支援します。
集中監視と情報共有
各機器をネットワーク化し、センサー情報の信頼性を向上しています。INSを構成している機器のひとつであるチャートレーダーは、ナビゲーションネットワークシステムを念頭に置いた構成となっており、LANおよびCANバスからの情報収集も可能です。JRCのINSでは、ブリッジにおける集中監視と同時に船内での情報共有を実現しています。
自動航行機能への対応
ECDISは自動操舵装置と組み合わせることにより、IMO準拠のTrack Control System (TCS)に対応可能です。計画した航路に従ってECDISから操舵装置に命令方位を与え、舵の動作は最小にとどめながら設定された航路に船を自動保持することで、経済航行に役立ちます。
高いクオリティーによる安全性の確立
JRCの最先端の技術を集結した、JMA-9900シリーズレーダーは、高性能プロセッサでの高度なソフトウェア信号処理で、見易さ、使いやすさを実現しています。さらに長年の経験で培った画像処理技術により、ARPAでの接近追尾物標の乗り移りやロストを大幅に低減し、安定した物標追尾を提供します。
警報の集中管理
コニングディスプレイでは、航海で利用する外部センサーデータの表示のほかに、ブリッジにおける各機器のアラームを総合表示します。情報の瞬時の把握や、緊急時の速やかな対応を可能とし、より信頼性の高い安全航行に貢献します。
各機器の共通化
INSを構成する各機器は、外形・外観に統一性があり、使用環境を考慮したキー配列で操作性も向上しています。各ユニットの共通化を計り、メンテナンスコストを低減しています。
各機器の特長
(1)チャートレーダー JMA-900M
チャートレーダーは、海図情報をレーダー映像に重畳表示できる船舶用レーダー装置です。その機能は、JRC独自のレーダー信号処理技術と電子海図表示技術を活用することで、標準的なレーダーとしての機能のみに留まらず、衝突防止(ARPA/AIS)や座礁防止が同時に監視でき、航海士の負担の軽減や安全航行が実現可能です。
特 長
チャートレーダーモードとECDISモードをワンタッチで切り替えが可能。
オプションのインタースイッチにより最大8台のレーダー切り替えが可能。
ECDISルートデータの共有が可能。
ECDISやナブワークステーションで作成したデータをロードして、目的地到達、コースずれ、航路離脱、最終目的地到着の監視およびアラーム発生機能。
ベクトルチャート上の安全等深線、危険物、特別区域への接近の監視およびアラーム発生機能。
ARPAシンボル表示機能。
(2) カラーARPAレーダー JMA-9900
JMA-9900 自動衝突予防援助装置(ARPA)付船舶用レーダーは、高性能プロセッサによりソフトウェア信号処理を実現したレーダーで、ハードウェアでは実現が難しい高度な信号処理により、海面反射抑止・雨雪反射抑止を状況に応じ最適に自動調整し、見やすい表示を提供します。さらに、長年の経験で培った画像処理技術により、ARPAでの近接追尾物標の乗り移りおよびロストを大幅に低減して、安定した物標追尾を提供します。
特 長
総務省自動レーダープロッティング機能第一種レーダー。
国土交通省航海用レーダーIMOの性能基準に合致。
レーダービデオ信号の高性能信号処理技術による目標物検出、海面反射、雨雪反射抑制の自動調整。
操作性を重視したキー配置で、レーダーの基本操作および主要な機能を簡単操作。
23.1インチカラー液晶 カラーラスタースキャンシステムによる高輝度LCD画面。
ソフトウェアによる高度な信号処理。
AIS情報とのリンクが可能。
(3) ECDIS JAN-901M
23.1インチカラー液晶ディスプレイを採用し、航海に欠かせない情報の視認性を高めています。IMO決議A.817の性能要件を満たし、ENC、C-MAPといったベクトルチャート、ARCSのラスターチャートのいずれにも対応しています。また、レーダー画像表示、航海情報表示機能を有している他、MSC74(69) Anx.2 (IEC62065) IEC62065で要求されているTCS(Track Control System)機能へも対応しています。さらに、この装置をINSに組み込んだ場合にはレーダー、ECDIS、航海データ表示の各機能を備えたマルチディスプレイとして利用することができます。
特 長
IMO決議A.817と関連規格に完全適合。
ベクトルチャート、ラスターチャートのいずれにも対応。
SOLAS規則のTCS (Track Control System)に対応。
レーダー画像表示、航海情報表示機能に対応。
航海中の位置、針路、航行距離などのデータを記録。
記録したデータは電子海図上で再生可能。
安全等深線や危険領域に対する横切り警報、ガードリング警報、さらに測位センサ異常、航路離脱に対する監視機能。
(4) コニングディスプレイ JAN-701 CON
JAN-701 CON コニングディスプレイは、巡航航行中あるいはハーバーアプローチ、接岸時の操船に必要な情報を表示する装置です。コニングディスプレイに必要な情報の収集機能を持たせていますので、自律して機能します。また、警報画面により、航海システムを構成している機器からのARPAやシステム動作などの警報情報を表示することができます。
特 長
あらゆる船体要目に対応可能。
豊富なデータインターフェースで豊富な情報を表示。
高速描画、高速処理で、快適な操作性。
カスタマイズ可能なデータ表示レイアウト。
VDR (航海データ記録装置) JCY-1800
S-VDR (簡易型航海データ記録装置) JCY-1850
航海データ記録装置(VDR)はIMO A861(20)に合致した、3000トン以上の国際航海に従事する新造船貨物船および客船に搭載が義務付けられている装置です。また、簡易型航海データ記録装置(S-VDR)はIMO MSC 78に合致した、3000トン以上の国際航海に従事する既存貨物船に搭載が要求される装置です。
JRCのJCY-1800 VDR / JCY-1850 S-VDRはVDR世界トップシェアの豊富な経験により設計された高信頼性装置であり、様々な周辺装置と接続可能です。また、JRC製インマルサット等の通信装置と接続をすることで陸上事務所へ船上の各装置の状態を送信することも可能です。
特 長
シンプル配線 / 優れた装備性。
小型アラーム表示機(操作表示器) 標準装備。
豊富な搭載実績による高信頼性設計。
様々な周辺機器インターフェースに対応。
カプセルに約12時間のデータが記録可能。
プレイバックソフトウェアにより記録データ再生可能 (IMO SN Circ.246規則対応)。
遠隔診断機能付き (オプション:JCY-1800 VDRのみ)。
リアルタイムモニタ機能(オプション)。
ワールドワイドサポート。
インマルサット Fleet F33 JUE-33
インマルサット Fleet F33は、中小型船への搭載が可能な、小型インマルサット海事衛星通信装置です。音声、パケット通信、9.6k bpsデータ通信および9.6k bps FAX通信をサポートします。
JRCのインマルサットF33のアンテナ装置は高度な設計により、現在販売されている同規格のアンテナでは最小となり、中小型船から商船まで幅広い船舶への搭載が可能です。本機本体も小型設計とし、小型ヨットにも搭載できるようなスタイリッシュなデザインとしました。様々なネットワークに対応するデータ通信端末としても利用できるようにイーサネットも標準装備しています。
特 長
アンテナ小型設計により大型船から小型船まで搭載可能。
コンピュータへの接続に便利なイーサネットやRS-232Cシリアルインターフェースを標準装備。
アンテナ-本体の同軸1本化。
GPS受信機内蔵。
リワインドレスによる安定通信。
スタイリッシュな本体デザイン。
インマルサット型式承認取得(2006年3月)。
インマルサット-C GMDSS海事衛星通信装置 JUE-85
インマルサット-C 海事衛星通信装置は商船、漁船、プレジャーボートなどの大型船から小型船まで搭載が可能です。インマルサット-C はテレックス、データ通信をおよび位置情報モニタ機能をサポートします。また、GMDSS(Global Maritime Distress Safety System)通信装置として遭難メッセージ発信機能やEGC(Enhanced Group Call: 高機能グループメッセージ)受信機能を搭載しています。
JUE-85は今まで培った豊富な経験を元に設計した最新のIMO技術基準に適合した高信頼性モデルです。独自の設計技術を駆使し送受信ユニットやGPS受信装置をアンテナ装置に納めることでアンテナ、本体装置を小型に設計しました。装備場所を選ばない小型通信装置により全世界の海で安定した通信が可能になります。
特 長
GMDSS A3海域対応 海事衛星通信装置。
テレックス、データ通信、電子メールに対応。
インマルサット-C専用端末採用。専用メニューによる簡単操作。
遭難発信ボタン内蔵。
位置情報ポーリング/レポーティング機能(GPS受信機内蔵)に対応。
アンテナ-本体の同軸1本化による簡単装備。
船舶保安警報機能 (SSAS :Ship Security Alert System)に対応 (オプション)。
インマルサット-ミニC 船舶保安警報装置 JUE-95SA
JUE-95SAインマルサット-ミニC海事衛星通信装置はSOLAS XI-2章の第6規則、IMO MSC決議 136(76)および147(77)に適合した船舶保安警報システム(Ship Security Alert System)です。テロや海賊のような脅威に曝された場合に簡単な操作で遭難警報を発信することができます。
特 長
テレックス、データ通信、電子メールに対応。
操作はパーソナルコンピュータを利用。専用操作プログラムによる簡単操作。
専用GPS受信機内蔵。
アンテナ-本体の同軸1本化による簡単装備。
船舶保安警報ボタン付き。
406MHz/121.5MHz衛星EPIRB JQE-103
JQE-103 衛星EPIRB装置はGMDSSの重要なシステムの一つであるCOSPAS/SARSAT捜索救難システムに用いられる遭難救助用ブイです。衛星のカバー範囲は、極地方を含む地球全体であり、衛星EPIRBを利用することにより、全世界的な捜索救難システムが実現できます。
特 長
小型・軽量化による容易な装備性。
遭難信号発射に同期したランプ点灯による容易な機能確認。
浮遊状態のみで起動する遭難信号の自動発射機能。(誤発射防止機能)。
簡単なスイッチ操作による遭難信号の手動発射機能。
防爆・防水型 2W UHF小型無線装置 JHS-430
JHS-430 UHF帯船上通信用無線電話装置は、操船、荷役、救助、接岸および係留等の作業時における船内や船舶相互間および船舶と桟橋・埠頭間などの音声通信に使用できます。また、JHS-430は本質安全防爆構造を有しているため、LPG(液化石油ガス)やLNG(液化天然ガス)、LO(重油)などのタンカーまたは自動車運搬船など、可燃性、爆発性の大気が存在する可能性がある場所で使用できます。
特 長
防爆構造:本質安全防爆構造規格(FM規格、NK規格)に適合。
防水・防沫構造:JIS保護等級7防水構造(水深1mに30分)。
トーンスケルチを標準装備(トーンスケルチは2波設定可能)。
大型液晶表示器および最小限の数のボタン/スイッチによる容易な操作性。
消費電力を極力少なくし、長時間使用可能。
(送信1、受信1、待受け18の割合で10時間以上。送信出力2W時)。
GPS受信機 JLR-4340
JLR-4340 GPS受信機はSBAS対応(WAAS、MSAS、EGNOS)に対応した高精度GPS受信機です。
受信信号はNMEA0183フォーマットに変換され外部に出力されますので様々な表示機器と接続可能です。
特 長
SBAS対応(WAAS、MSAS、EGNOS)。
RAIM機能搭載。
12衛星を同時に追尾測位。
NMEA0183出力 (バージョン1.5 / 2.1 / 2.3選択可能)。
お問い合わせ先
当製品に関するお問い合わせは
日本無線株式会社
海上機器営業部 国内営業グループ
Tel: 03-3348-2351 Fax: 03-3348-4132
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