- 送信側トランスコーダでLAN上に流れているMPEG2をH.264に変換し、対向先の受信側トランスコーダに伝送します。H.264映像の通信レートは64k~2Mbpsの間で設定可能なため、狭帯域の無線回線区間や衛星回線区間でも伝送可能です。また、受信側でMPEG2マルチキャストによる再配信が可能になります。
- H.264映像をユニキャストとすることにより、マルチキャスト疎通が禁止されている無線区間やファイアウォール区間でも伝送できます。そのため、光回線断時に無線回線に迂回できないMPEG2マルチキャスト映像を迂回させることも可能になります。
- 送信側トランスコーダは、受信するMPEG2映像を自動で巡回受信することができますので、H.264×1映像帯域の中で複数のMPEG2映像を伝送することが可能になります。
- MPEG2とH.264のトランスコードはデジタル変換のため、画質の劣化がほとんどありません。
- オプションの映像交換サーバにより複数のトランスコーダを統括制御して、複数の映像の中から伝送するものを選択することができます。
仕様
トランスコーダ仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
基本仕様 | |
回線インタフェース | |
LANインタフェース | 10/100BASE-TX (RJ-45) 2ポート |
プロトコル | IPv4、 TCP、 UDP、 RTP、 HTTP、 TELNET、 FTP、 SNTP、 SNMPv1、 IGMPv2(IPマルチキャスト対応) |
端末インタフェース | |
映像インタフェース | NTSC(BNC)またはS端子 入力各1ポート 出力各1ポート |
音声インタフェース | アナログ不平衡(3.5φステレオミニジャック) 入力1ポート 出力1ポート |
赤外線受光部 | 1ポート 制御用に使用 |
電源/消費電力 | 電源 AC100V±10% 50/60Hz/消費電力 トランスコーダ:25VA デコーダ:20VA |
動作環境 | 温度:-10~50℃(低温起動を除く) 湿度:93%以下 (結露なきこと) |
外形寸法、質量 | 42(高)×212(幅)×244.5(奥行)mm (突起部含まず)、約1.2kg |
その他 | RoHS指令対応 |
H.264エンコーダ/デコーダ | |
映像圧縮 仕様 | H.264/AVC(ISO/IEC14496-10)MP@L3(フレーム構成:I+P) |
映像圧縮 符号化レート | CBR / 128kbps~2Mbps |
画像サイズ/フレームレート | CIF、QVGA、VGA、Half-D1、D1 / 5fps ~ 30fps |
音声圧縮 仕様 | MPEG2 AAC(ISO/IEC13818-7/14496-3)Low Complexity Advanced Audio Coding |
音声符号化レート | 16kbps~320kbps/ステレオ サンプリング周波数:8kHz~48kHz |
多重化方式 | MPEG2 SYSTEM(ISO/IEC 13818-1) TS(Transport Steam) |
その他 | 文字インポーズ機能、デコード映像自動巡回機能 |
MPEG2エンコーダ/デコーダ | |
映像圧縮 仕様 | MPEG2 VIDEO(ISO/IEC 13818-2)MP@ML (フレーム構成:I+P、I+P+B、I+P+B+B) |
映像圧縮 符号化レート | CBR / 1.5M~10Mbps |
画像サイズ/フレームレート | Half-D1、D1 / 5fps~30fps |
音声圧縮 仕様 | MPEG1 Audio(ISO/IEC 11172-3)Layer2 |
音声符号化レート | 32k~384kbps/ステレオ サンプリング周波数:32kHz、44.1kHz、48kHz |
多重化方式 | MPEG2 SYSTEM(ISO/IEC 13818-1) PS(Program Stream) |
その他 | 文字インポーズ機能、デコード映像自動巡回機能 |
システム構成例
MPEG2映像の無線回線への迂回システム構成例
MPEG2映像の無線回線への迂回システム構成例