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海外のプライベートLTEで案件を受注、各種実績を国内ローカル5Gへ展開
製品情報日本無線株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:小洗 健、以下JRC)は、国内外でプライベートネットワーク(自営無線)に特化したソリューションを展開しており、先行する海外のプライベートLTE市場において、パブリックセーフティ(公共安全)分野の様々な案件を受注しました。
概要
JRCは、企業や自治体が所有し、特定の用途で構築するプライベートLTEソリューションを提供しています。※1 世界各国の様々な周波数に対応する基地局からコア網、端末、アプリケーションまでのトータルシステムの他、エリア設計、システム設計、運用支援といったサービスまでオールインワンソリューションを提供しています。
世界のプライベートネットワーク市場は2030年に1.7兆円規模になるとの予測もあり、海外では警察や消防などパブリックセーフティをはじめ、鉱山、発電所、海洋リグなどの分野でプライベートLTEが展開されています。JRCは「無線のプロ」としての強みを生かし、今後拡大が期待されるローカル5Gにつながる以下のプライベートLTEシステムを受注しました。
受注システム事例
ブラジル 三井海洋開発株式会社(MODEC)向け『浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)上システム
※主な用途:船上の業務効率化、DX化を図るネットワークソリューション
ネットワーク機器
プライベートネットワークが導入された洋上プラント
欧州各国 アイコム株式会社向け『欧州警察車載システム』
米国 RAYCOM社向け『無線インターネットアクセスサービス』
※主な用途:動画コンテンツ配信
ネットワーク機器
アンテナ外観
インド E社向け『可搬型LTEシステム』
※主な用途:災害救助活動時の可搬緊急通信ネットワーク構築
PTT用アプリ搭載イメージ
可搬型LTE BOX
JRCのプライベートLTEの特長
当社は海外市場でプライベートLTEを展開する数少ない国内サプライヤーとして、プライベートネットワークユーザーに最適なコンパクト・低コストのシステムに加え、ユニークな機能と様々な顧客要求に応える技術応用力で、競合他社にはないソリューションを提供しています。例えば、車に搭載したり人が背負ったりする可搬型基地局は、携帯電話やインターネットが使用できない災害現場や事故現場でもわずか数分で一時的な高速無線ネットワークを構築できます。海上の船舶に搭載するシステムは、船内だけでなく船舶間の通信を実現します。
そしてスマートフォン上での映像や大容量データの送受信、人の位置や移動状況の把握を可能とするデジタルアプリケーションも提供し、あらゆる業種の業務改善に貢献します。
ローカル5Gへの展開
JRCのプライベートLTEは、今後ローカル5Gへと進化していきます。
ローカル5Gの実証実験も精力的に推進しており、既に株式会社イクシスの巡回自動ロボットによる工事現場向けのi-Construction型ソリューション※2、日清紡ブレーキの旭テストコース向け監視・管理等業務改善※3などを実施しています。今後も様々な業種におけるパートナーと実証実験を進めていきます。
JRCは、海外プライベートLTEでの知見やノウハウを生かし、国内外のローカル5Gの実証へスピーディに展開することでプライベートネットワーク特化ソリューションの社会実装を実現していきます。
関連情報
- ※1 プライベートLTE 製品情報
JRC PRIVATE LTE SOLUTIONS SPECIAL WEBSITE (英語ページ) - ※2 ニュース(2022年4月13日)
インフラ分野のDX化を推進する先進システムの評価試験実施 - ※3 ニュース(2022年7月11日)
日清紡ブレーキの自動車テストコースでローカル5Gシステムの運用開始へ
お問い合わせ先
報道機関
日本無線株式会社
経営企画部 広報担当
TEL:03-6832-0721
注)内容はリリース時現在のものです