セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ
架橋の動揺を大幅に低減し、SEP船へのアクセスを容易にします

セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ とは?
洋上風力発電施設の建設や港湾工事の起重作業に用いられる中小型SEP船は、通常の作業船では厳しい波浪状況においてもプラットフォームのリフトアップを行うことで作業を可能とします。作業員は日常的に陸とSEP船を小型船舶で往復しますが、波浪が厳しい状況では船舶の揺れが激しくなりSEP船への移乗が難しくなります。その結果、作業ができず、稼働率が低下することが課題でした。
セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイの仕組み

動揺補正装置導入のメリット

なぜこの装置が必要なのか?
作業船から洋上施設に乗り移る際は、風、波、潮など気象海象の影響を大きく受けるため、安全に人員を移乗させることが喫緊の課題となっており、対策を講じる必要があります。

JRCのモーション制御技術について
JRC日本無線は、1960年代から培ってきたモーション制御技術を応用し、フライトシミュレーター、ドライビングシミュレーター、試験装置、アトラクションなどに対応したモーションシステム等の開発/製造を行っています。
お客様のご要望を基に、ペイロード、運動範囲から負荷計算を行い、最適な設計を行います。これにより、幅広い領域において柔軟な対応が可能です。用途に合わせた様々なモーションシステムをご提供します。
《製品紹介》
製品ページ:モーションシステム(動揺装置)
モーションシステム(動揺装置)
《日本無線技報》
日本無線技報No.75 2024 トピックス:カーボンニュートラル社会への貢献
「洋上風力発電事業を支える洋上施設アクセスギャングウェイの開発」
日本無線技報No.75 2024
導入事例

若築建設へ日本初となるセミアクティブ動揺補正型ギャングウェイを納入
当社は、若築建設株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長 烏田 克彦、以下若築建設)※と、日本初となるSEP船への移乗のための「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」の設計契約を締結しました。納入は2024年10月を予定しています。
期待される効果
2軸動揺補正装置をベースにした「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」は、小型船舶からの移乗の際に船体が大きく揺れても架橋の動揺を大幅に低減し、SEP船へのアクセスを容易にします。各地に在港する交通船に設置されることで、SEP船への安全な移乗を実現すると共に、SEP船稼働率の約3割向上を目指します。

中小型SEP船(Self-Elevating Platform)のイメージ(写真提供:第一建設機工株式会社)
SEP船は洋上風力発電施設の建設や港湾工事の起重作業に用いられます。
今後に向けて
若築建設の豊富な洋上作業の経験とJRCが60年以上に渡り培ってきたモーション技術により、「セミアクティブ動揺補正型ギャングウェイ」の小型船舶への搭載を実現することで、作業員にとって安全かつ効率的な運用を提供します。JRCは、2050年のカーボンニュートラルに向け、洋上風力発電施設運用のためのMCCの提供など総合的な取り組みにより貢献していきます。