APRS アンチ・パラメトリック・ローリングシステム JAZ-501シリーズ
- HOME
- 製品/ソリューション
- APRS アンチ・パラメトリック・ローリングシステム JAZ-501シリーズ
- パラメトリックロール回避装置 APRS
パラメトリックロールによるリスク領域を見える化

APRS(Anti-Parametric Rolling System)/JAZ-501シリーズは、既設レーダーから取得した波浪データと自船の運動モデルを用いて、パラメトリックロール発生リスクを解析します。リスク領域をポーラーチャートで分かりやすく可視化し、コンテナ流出など重大な被害をもたらすパラメトリックロールとの遭遇を回避する安全な針路や船速の選択を提示することで、横揺れに伴う事故を未然に防ぐことが可能になります。
特長
1. パラメトリックロール回避に最適な針路と船速をリアルタイムに*¹提供
・Xバンドレーダー波浪解析機能で波浪・うねりを検知
・最適化された船型毎の運動モデルによる動揺予測を解析
・運動モデルと波浪データの組合せにより高リスク領域をポーラーチャートで可視化
・リスク予測と回避支援が可能

*1 定期自動更新(例:1分ごと)で最新情報を提供
2. 人的要因の対策、事象の早期発見、未然防止の包括的サポートに貢献
・課題:実際の”うねり”を測定することの難しさ(能力の限界)
→解決:信頼性の高いレーダーセンシングによる安定した検知の維持
・課題: 継続した計測と監視を維持することの難しさ(体力的限界)
→解決: 24時間体制で状況把握が可能
・課題: 夜間での波浪・うねりの状況把握の難しさ(視力の限界)
→解決: レーダー(波浪解析機能)による暗闇での運用もサポート
・課題: 全ての乗組員が一定レベルで監視することの難しさ(訓練と技能)
→解決: 乗組員の経験値に左右されず安定したサポートを提供
3. 予防運航でコスト発生を阻止
~事故ゼロで事故費用の発生を根本回避~
・コンテナ落下による事故処理(保険・損害補償・海洋汚染)の発生リスクを抑制
→2026年よりコンテナ落下に伴う報告義務が開始されます
・運航隻数・輸送量の減少、関係者への二次的影響を低減
4. 小規模工事で導入可能
・大規模システムを必要としない最低限の装備
・既存設備を活用した効率的な導入が可能
・ブリッジ周辺のシンプルな装備
パラメトリックロールとは?
|貨物船の大敵、見えない脅威! パラメトリックロール現象

パラメトリックロール現象とは、船舶が特定の海象条件下で船体の復原力が周期的に変化することによりロールが発達する共振現象です。特にコンテナ船や自動車運搬船のような大型船で発生しやすいといわれています。
通常のローリング(横揺れ)とは異なり、船形や船体長と特定の海象条件によって突然発生し、かつ短時間で大きな影響が出るのが特徴です。予測・回避が難しいため、最新の気象・海象データを活用した航路選定や早期警戒が非常に重要となります。
|パラメトリックロール現象の概要
波の周期が船のローリング(横揺れ)の固有周期と一致しやすい状況下で、船の安定性が一時的に変化し左右に強い揺れが誘発されます。「追い波」(後方や斜め後ろからの波)を受けて船体が波の上り下りを繰り返すことで、船体の復原力が周期的に弱くなり、一気に大きく傾く場合があります。
|パラメトリックロールの船舶への影響
①積荷の崩壊や落下:
大きなローリングでコンテナが崩れる、車両や貨物が動く等の事故につながります。
②乗組員や乗客の安全リスク:
激しい揺れは、作業員の転倒やけがの要因となる可能性があります。
③構造的損傷:
船体の異常な傾斜は、船自体や積荷設置部の損傷につながるリスクがあります。
④操船上の難しさ:
正常なコントロールが難しくなり、最悪の場合は転覆のリスクがあります。
|パラメトリックロールが発生する条件

|2026年より海洋への貨物流出は報告義務があります
2026年より、コンテナなどの貨物が海洋へ流出した場合や、漂流コンテナを発見した場合の「報告」が国際条約上の義務となりました。
・MEPC 81にてMARPOLプロトコルI第V条の改正をResolution MEPC.384(81)として正式採択。
主なポイント
コンテナが流出した場合、その事実を報告する義務が課される。
・MSC 108にてSOLAS第V章31条・32条の改正をResolution MSC.550(108)として正式採択
主なポイント
コンテナの流失または海上漂流を確認した場合、以下の対応が必要:
① 流失を確認した直後に 「danger message」 を送信すること
② 必要に応じて、後追いで 「final report」 を追加提出すること
・第三者船舶への適用
航行中に漂流中のコンテナを発見した第三者の船舶にも適用されます
表示・機能
|重要なのはパラメトリックロールリスク領域に侵入しないこと
APRSは、既存のXバンドレーダーから取得した波浪データと、最適化された各船型専用運動モデルを用いて、パラメトリックロールが発生するリスク領域を高精度に解析します。自船周囲のリスク領域をポーラーチャートで“見える化”し、針路・速力の最適な選択肢をリアルタイムで提示することで、船舶のパラメトリックロール発生リスク領域への侵入を回避します。
|ポーラーチャート画面

・複数の波浪、うねりに対応
・Xバンドレーダー波浪解析機能を利用することで夜間も対応可能
・針路と船速を視覚的に補助
|画面詳細

|トレンドグラフ表示
過去60分のセンサー情報、IMU情報、波浪情報データをトレンドグラフで表示します。

|アラートメッセージ
船舶航行状態や、機材運用状態により、画面上のアラートバーにアラームが表示されます。

アラート履歴画面により、過去のアラートの確認が必要です。

システム構成

製品構成・系統図
標準構成
1) JAZ-501-0
IMU はブリッジ外に装備する想定。
IMU と APRS Unit 間のシリアル通信距離が長くなるため、シリアル信号を LAN に変換するための「Serial to LAN Converter」を使用。
Serial to LAN Converter および IMU には、APRS Unit とは別系統の電源(NBD-904)を使用。
1-1) JAZ-501-0 構成品
|
品名 |
形名 |
数量 |
備考 |
|
APRS Unit |
NDC-1895 |
1 |
IEC60945準拠 |
|
IMU |
TAG300N1000 |
1 |
Inertial Measurement Unit 動揺センサ |
|
Power Supply |
NBD-965 |
1 |
IEC60945準拠,ブリッジ側 |
|
Power Supply |
NBD-904 |
1 |
IEC60945準拠,機器室側 |
|
Serial to LAN Converter |
NHA-2261 |
1 |
|
|
Gateway Unit |
H-P00018230 |
1 |
本機器は単体ではIEC60945に準拠していますが,APRSシステムでの使用時には非準拠となります |
|
Ferrite Core |
E04SR401938 |
4 |
|
|
Cable Package |
CFQ-9870 |
一式 |
内包物: CFQ-9871 1個 CFQ-9872 1個 CFQ-9873 1個 CFQ-9874 1個 CFQ-9876 1個 CFQ-9877 1個 CFQ-9878 3個 LANケーブル 1個(LD-CTN/BU3相当品) 固定用部材 |
|
Power supply plug |
H-7JTJD0064 |
1 |
|
|
Signal plug |
H-7JTJD0065 |
1 |
|
1-2) JAZ-501-0 システム構成図

2) JAZ-501-1
IMU はブリッジ内に装備する想定。
シリアルデータ通信は LAN に変換せず、IMU と APRS Unit を直接接続。
RS-232C ストレートケーブルで最大 10 m まで延長可能。
IMU は APRS Unit と同じ電源を使用。
2-1) JAZ-501-1 構成品
|
品名 |
形名 |
数量 |
備考 |
|
APRS Unit |
NDC-1895 |
1 |
IEC60945準拠 |
|
IMU |
TAG300N1000 |
1 |
Inertial Measurement Unit 動揺センサ |
|
Power Supply |
NBD-965 |
1 |
IEC60945準拠 |
|
Gateway Unit |
H-P00018230 |
1 |
本機器は単体ではIEC60945に準拠していますが,APRSシステムでの使用時には非準拠となります |
|
Ferrite Core |
E04SR401938 |
3 |
|
|
Cable Package |
CFQ-9870 |
一式 |
内包物: CFQ-9871 1個 CFQ-9872 1個 CFQ-9873 1個 CFQ-9874 1個 CFQ-9876 1個 CFQ-9877 1個 CFQ-9878 3個 LANケーブル 1個(LD-CTN/BU3相当品) 固定用部材 |
|
Power supply plug |
H-7JTJD0064 |
1 |
|
|
Signal plug |
H-7JTJD0065 |
1 |
|
2-2) JAZ-501-1 システム構成図

3) JAZ-501-2
IMU 非装備構成。
使用予定の IMU が CE マーク未取得のため、EU 市場向け、または EU 船籍向けの場合は IMU を搭載せず、この形名 JAZ-501-2 が該当。
3-1) JAZ-501-2 構成品
|
品名 |
形名 |
数量 |
備考 |
|
APRS Unit |
NDC-1895 |
1 |
IEC60945準拠 |
|
Power Supply |
NBD-965 |
1 |
IEC60945準拠,ブリッジ側 |
|
Gateway Unit |
H-P00018230 |
1 |
本機器は単体ではIEC60945に準拠していますが,APRSシステムでの使用時には非準拠となります |
|
Ferrite Core |
E04SR401938 |
3 |
|
|
Cable Package |
CFQ-9870 |
一式 |
内包物: CFQ-9871 1個 CFQ-9872 1個 CFQ-9873 1個 CFQ-9874 1個 CFQ-9876 1個 CFQ-9877 1個 CFQ-9878 3個 LANケーブル 1個(LD-CTN/BU3相当品) 固定用部材 |
|
Power supply plug |
H-7JTJD0064 |
1 |
|
|
Signal plug |
H-7JTJD0065 |
1 |
|
3-2) JAZ-501-2 システム構成図

JAZ-501シリーズ オプション品
|
品名 |
形名 |
数量 |
備考 |
|
Monitor |
NWZ-214 |
1 |
IEC60945準拠 19インチLCDモニタ |
|
Monitor Hood |
CWB-1618 |
1 |
19インチモニタ用,フード |
|
Monitor Stand |
CWB-1659 |
1 |
19インチモニタ用,架台 |
|
Power Cable |
H-7ZCNA4150 |
1 |
19インチモニタ用,ケーブル |
|
VGA Cable |
CAC-30BK/RS |
1 |
19インチモニタ用,ケーブル |
|
Power Supply |
NBD-904 |
1 |
IEC60945準拠 19インチモニタ用 |
|
Keyboard |
NDF-369 |
1 |
IEC60945準拠 |
|
Trackball |
E38-76A31D-M017 |
1 |
IEC60945準拠 |
|
Speaker Unit |
NVA-9710 |
1 |
IEC60945準拠 |
|
Ferrite Core |
E04SR170730A |
2 |
Speaker Unit用 |
|
1 |
Trackball用 |
性能表
| 項目 | 性能 |
|---|---|
| ポーラーチャート更新間隔 | 1分毎 |
| 波浪情報 | 最大 3 波まで |
| ロール角表示段階 | 4 段階色分け表示(しきい値は設定可能) |
| 方向(Orientation) | Head / Course / North から選択 |
| 方位(Bearing) | True angle(真北を 0°) / Relative angle(船首方位を 0°)から選択 |
| 計算モード | Parametric / Linear / Parametric & Linear をクリック操作で切り替え可能 |
| 最大計算船速 | 最大 24 ノット |
| ポーラーチャート方位分解能 | 10° |
| 画面輝度 | Bright/Day/Dusk/Night の 4 つの表示モードから選択可能 |
| 自船情報 | 船首方位、対水速度、自船位置、時刻 |
| 動揺センサー情報 | ロール角度(平均、最大、最小、周期)、ピッチ角度(平均、最大、最小、周期) |
| 積付け状態の入力 | G0M、喫水(前方/中央/後方)の 4 項目 |
| 時系列グラフ | 各センサー情報、波浪情報を過去 60 分まで折れ線グラフ表示 |
| アラート発生表示 | Alarm, Warning, Caution, Message の 4 種類 |
| 警報発令方法 | 画面表示およびスピーカー音(ブザー鳴動)による |
外形・質量
APRS Unit 本体
質量:5.8kg


IMU(動揺センサ)
質量:250g

Power Supply (NBD-965)IEC60945準拠,ブリッジ側
質量:2.1kg
Power Supply (NBD-904)IEC60945準拠,機器室側
質量:2.1kg

Serial to LAN Converter(NHA-2261)
質量:290g

Gateway Unit
質量:1.1kg

Monitor(Option)
質量:5.8kg(架台使用時)



