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局地的豪雨の早期探知を目指す共同研究、長野県内自治体を交えた有用性検証フェーズへ移行
― 信州大学・京都大学・日本無線が連携し、小型気象レーダーの観測データを研究目的で提供開始 ―
お知らせ日本無線株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役 社長執行役員:佐久間 嘉一郎、以下 JRC) は、Xバンド二重偏波小型気象レーダー「RAINWATCHER(レインウォッチャー)」を用いた局地的豪雨探知・情報提供システムの将来的な自治体における活用を目指して、このたび長野県内自治体の水防災関連部局職員の皆様を対象に、研究開発段階の観測データの試験配信を2026年7月10日より開始しました。
背景
近年、線状降水帯を伴う局地的豪雨が各地で頻発し、短時間のうちに甚大な浸水被害や河川氾濫を引き起こしています。こうした災害リスクが高まるなか、地域の実情に即したきめ細かな雨量観測と、自治体の防災判断を直接支えるリアルタイム情報の重要性が一層高まっています。本取り組みは、その課題解決に向けた新たなモニタリング基盤の構築を目指すものです。
今回の長野市および上田市を対象とした観測データの試験配信を通じて、将来的に局地的豪雨の早期把握と避難情報の発令や河川管理など防災対応判断の高度化に資することを目指し、自治体向け情報提供システムの実用モデル構築に向けた有用性の検証を進めていきます。
研究概要
データの試験配信開始にあたり、長野県内の自治体職員や大学研究者とともに検討会を開催し、実際の防災業務での使い勝手を踏まえながら、画面の見やすさや観測エリアの設定、解析機能やアラートの出し方などについて意見交換を行いました。こうした現場の声を取り入れながらシステム改良を重ね、本研究助成事業※(2027年3月まで)の期間を通じて、観測精度の向上と防災現場での活用を見据えた使いやすい機能強化を図ります。
RAINWATCHERデータ試験配信画面(自治体向けWebモニタリング画面の例)
自治体向けWebモニタリング画面では、左側にレーダー上空から見た平面図(PPI)の降雨強度分布、右側に雨雲の鉛直構造を立体的に表示する断面図(RHI)を配置しています。PPI画面でエリア全体の強い雨域や「豪雨のタマゴ」の発生位置を俯瞰しつつ、RHI画面でその雲の高さ方向の発達状況を確認できるため、どこでどの程度雨雲が発達しているかを直感的に把握することができます。画面下部の時間軸からは、任意の時刻の状況を再生して確認することも可能です。
今後の展望
今後は、本配信画面を通じて得られる運用上のフィードバックをもとに、アラートの通知方法や表示内容の改善、観測エリアの柔軟な設定機能の拡充などを順次進めていきます。また、長野市・上田市での試験配信を踏まえ、長野県内の他地域や周辺自治体への展開可能性についての研究も進める予定です。
※ 本研究助成事業
本事業は、一般社団法人 北陸地域づくり協会による2026年度「北陸地域の活性化に関する研究助成事業」に採択されています。
関連情報
・一般社団法人 北陸地域づくり協会 公式ウェブサイト
「北陸地域の活性化」に関する研究助成事業
・JRCニュースリリース(2026.06.04)
局地的豪雨を早期探知する小型気象レーダーシステム、北陸地域づくり協会の研究助成に採択
・JRCウェブサイト
Xバンド小型気象レーダ RAINWATCHER 製品情報ページ
お問い合わせ先
報道機関日本無線株式会社
マーケティング・広報グループ
Tel:03-6832-0721
注)内容はリリース時点のものです