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最新の改正性能基準に対応した406 MHz衛星非常用位置指示無線標識装置Tron 60AISを発売

製品情報

日本無線株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:小洗 健)は、船舶遭難時に遭難信号を発する遭難救助用の無線標識装置である406 MHz衛星非常用位置指示無線標識装置(406 MHz衛星EPIRB※1)「Tron 60AIS」を発売します。

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製品概要

衛星EPIRBは船舶が沈んだ際、水面に浮上し、COSPAS/SARSAT※2衛星に向けて406 MHz帯の遭難信号を自動発射します。信号は衛星を経由して各国の地上局へ送られることで陸上側から遭難した船舶の船名や位置を特定することができます。Tron 60AISは従来の406 MHz帯の遭難信号と航空機による探索救助のための121.5 MHz遭難信号に加えて、AISの信号(150 MHz帯)の自動発射が可能です。遭難した船舶の位置特定時間の短縮に貢献します。

主な特長

IMO決議MSC.471(101)に適合し、最新の改正性能基準に対応したEPIRB

Tron 60AISはIMO決議MSC.471(101)に適合した装置です。最新の改正性能基準IEC 61097-2 Ed.4に適合したEPIRBであり、国土交通省の型式承認品のため、日本籍船への搭載が可能です。

Approved
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品名 EPIRB本体 浮揚型ブラケット
型名 Tron 60AIS FB-60
型式承認番号 第5730号 第5731号
Cospas-Sarsat TAC No. 351  

AISホーミング技術搭載により迅速な位置特定が可能

AISのホーミング信号を送信することで、AISを搭載している船舶が受信し遭難船舶の位置を特定することが可能です。レーダーやECDIS画面上でEPIRBからのAIS情報を表示できます。

マルチGNSS対応

GPS、GLONASS、Galileo衛星システムからの位置信号を受信できるGNSS受信機が内蔵されています。

GalileoによるRLS機能*(オプション)

欧州の全地球測位衛星システムGalileoのリターンリンクサービス(RLS)に対応しています。
*日本国内未対応

暗視装置を使用するSAR用赤外線LEDライト搭載

通常のLEDライトと赤外線LEDの両方を内蔵し、夜間や暗闇でのSAR活動をより良くサポートすることができます。


※1 EPIRB:
Emergency Position Indicating Radio Beacon(非常用位置指示無線標識)

※2 COSPAS/SARSAT:
COSPAS:Cosmicheskaya Systyema Poiska Aariynyich Sudov (衛星による遭難船捜索システム)
SARSAT:Search and Rescue Satellite Aided Tracking
人工衛星を使用した捜索救難システム。本システムは船舶の沈没や航空機の墜落などで使用される無線ビーコンの検出と特定、検出された情報の転送を行うことを主な目的とし、全地球上をカバーする人工衛星ネットワークを使用している。

関連情報

お問い合わせ先

報道機関
日本無線株式会社
経営企画部 広報担当
Tel:03-6832-0721

その他
日本無線株式会社
マリンシステム営業部 国内営業グループ
Tel: 03-5534-1220


注)内容はリリース時現在のものです