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2002年1月17日

JRC日本無線 VDR JCY-1000 ヨーロッパ検定合格

 日本無線(株)製VDR (Voyage Data Recorder : 航海情報記録装置) JCY-1000は2001年12月11日、英国の検定機関QinetiQにおいてVDRの公式検査と全試験項目に合格しました。 VDRの検定はヨーロッパの複数の検定機関で実施されていますが、アジアのメーカとしては初めての合格です。

 VDRは"船のブラックボックス"とも呼ばれ、衝突・沈没などの海難事故発生の際に本船から回収して、速度、舵、エンジン情報、船橋内の会話、VHF通信音声、レーダ映像などの航海情報を読み出して、事故原因の究明に活用されます。VDRはSOLAS※1(海上人命安全条約)により2002年7月1日以降に建造されるすべての国際航海に従事する客船と3000GT以上の客船以外の船舶、さらに国際航海に従事する既存の客船等※2への搭載が義務づけられます。

 検定試験はIECの技術基準IEC61996※3に基づいて行われ、この合格により当社製VDR、JCY-1000はIMO※4の性能基準A.861(20), IEC61996等すべての国際基準を満足することが証明されました。

 JCY-1000は日本無線(株)の永年に亘る舶用電子機器の開発で培われた技術を結集し自社開発した信頼性の高い製品で、航海情報記録に加え優れたデータ転送機能を有し、INMARSATを経由した陸上からの本船運航管理と装置への保守対応を高度にサポートする優れた製品です。新造船と既存船搭載を合わせ本格的搭載開始以降年間約500台の販売を見込んでおります。

主な仕様および特長

JRCの全世界サービスネットワークで信頼の保守

世界60カ国、165の港を結んで確立した強固なサービス網でVDRの年次定期保守は万全です。さらにJRC独自のINMARSATを経由したオンラインメンテナンス機能により、VDRの動作状態を陸上から監視することが可能となり保守費用の削減に役立ちます。

インマルサットによる遠隔監視

収集データをINMARSAT経由にて定期的に陸上に送信することにより、VDRを本船運航管理のデータセンサーとして有効利用できます。

収集データのリアルタイム表示、再生表示

VDRで収集したデータは専用ソフトウェアでリアルタイム表示でき、可搬性に優れたDVDにコピーして陸上のパソコンで再生表示することができます。

優れた装備性

VDRの各ユニット間をLAN標準のイーサネットケーブルのみで接続します。また、多様な信号形式のデータを取り込むためのインターフェースを内蔵し、装備時の問題を軽減することができます。

画像:JCY-1000

(左から、保護カプセル、記録制御機)

  1. SOLAS International Convention for the Safety Of Life At Sea
  2. 搭載期限 既存のRO/RO客船は2002年7月1日以降の定期検査日までに、一般客船は2004年1月1日までに搭載
  3. IEC International Electrotechnical Commission  国際電気標準会議
  4. IMO International Maritime Organization 国際海事機関
  1. 内容はリリース時現在のものです