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「車載GPS受信機」の年月日データに関するお知らせ

お知らせ

お客様各位

日頃より弊社製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

本件について、ご使用が明確になっているお客様には1998年にご通知申し上げておりますが、弊社製車載用GPS受信機で、2008年8月がGPSのロールオーバーによる耐用年限となっている機種が存在し、まもなくその期日(2008年8月17日)を迎えます。その内容・対応方法につきましてお知らせいたします。

GPSシステムに於ける「年月日の有効期間」は起点日から約19.6年に設定されています。本件対象機種の場合は、1989年1月1日を起点日としていますので19.6年後の2008年8月17日午前9:00(日本時間)に年月日が起点日の1989年1月1日に戻ります。時刻出力には影響ありませんが、測位機能に関しましては、年月日が1989年1月1日に戻ることで一時的に測位が中断したり、測位までの時間が長くかかる場合や測位できなくなることが考えられます。

詳細につきましては、弊社営業部にお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。

対象機種および対応内容は以下をご覧ください。

1. 対象機種(機種型名に照らしてROMバージョンをご確認ください。)

CCA-81 / 85 / 181 / 191 / 290P / 290HJ / 290VZ / 291P / 291PZ / 294TK / 294TM / JLR-3300 / 3310

下表の網掛けのROMを搭載するGPS受信機が対象となります。

型名ROMバージョン型名ROMバージョン
CCA-81全てCCA-291P下記以外
CCA-85全てR51.06
CCA-181全てCCA-291PZ下記以外
CCA-191全てR42.07
CCA-290HJ下記以外CCA-294TK全て
R51.06CCA-294TM全て
CCA-290P下記以外JLR-3300下記以外
R51.06R17.30N
CCA-290VZ下記以外JLR-3310下記以外
R42.07R37.01N

●ROMバージョンは下記いずれかの方法でご確認ください。

(1)GPS受信機筐体のフタを開け、ROMに貼付されているラベルを確認

(2)JRC標準出力の場合、拡張出力を設定、86~90バイト目を確認

(3)NMEA出力の場合、PJRCE、GP、0入力の出力データ指定で[9]を設定、13~20バイト目を確認

2. 対応内容(測位できなくなった場合の復旧方法)

下記いずれかの方法によりコールド・スタート・フィックス(CSF)を起動し、改めて衛星情報を収集する事で測位復帰が図られます。(年月日の復帰はできません。)

(1)CSF起動コマンドによる起動。

(2)バックアップ電源無しで電源投入。(CCA-81/85/181, JLR-3300/3310 の場合は、上記(1)の対応を願います。)

3. 今回対象機種以外のロールオーバー時の動作

今回対象となっていない機種でも、開発時期により今後順次GPSのロールオーバーが発生いたします。

ただし、CCA-370**以降の機種では性能アップにより測位不能になる事は無く、またロールオーバー後測位復帰までの時間も今回対象機種と比較して短くなっております。

今回(2008年8月)対象でない機種の耐用年限は下記の通りです

型名ロールオーバー型名ロールオーバー
CCA-370**2017/8/20~CCA-482**2022/5/15~
CCA-390**2014/8/17~CCA-510**2023/10/22~
CCA-450**2019/8/4~CCA-511**2023/10/22~
CCA-451**2019/8/4~CCA-512**2024/9/8~
CCA-452**2019/8/4~CCA-550**2023/10/22~
CCA-453**2019/8/4~CCA-551**2023/10/22~
CCA-467**2022/5/15~CCA-552**2024/9/8~
CCA-470**2019/8/4~    

上記以外の機種については、お問い合わせください。


注)*1 内容はリリース時現在のものです