日本無線株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役 社長執行役員:佐久間 嘉一郎、以下 JRC)は、船舶運航支援ソリューション「Smart Ship Viewer(SSV)」において、GNSS(全球測位衛星システム)のスプーフィング(なりすまし)およびジャミング(妨害)検知情報を表示する新機能を実装し、提供を開始しました。
本機能は、船上GNSSコンパス「JLR-41」が備えるスプーフィング/ジャミング対策機能※を活用し、同機が検知したスプーフィング/ジャミング情報をSSV側で受信・表示するものです。これにより、本船がスプーフィング/ジャミングの影響を受けているかどうかを、陸上の管理者がSSV画面から一目で把握できるようになります。
外部からのGNSSジャミングにより、船舶の位置情報が不明となった場合、その原因の切り分けに苦慮しているとのお声をお客さまより頂戴しておりました。特に、危険海域や狭水域を航行する管理船の位置が一定時間更新されない場合、
・本船の現在位置が把握できず、適切な航行支援や避難指示が行えない
・危険海域の通過状況や予定航路からの逸脱の有無が確認できない
・異常発生時の救援・対応判断が遅れ、事故やインシデント発生時の被害拡大リスクが高まる
といった問題が生じ、運航管理上および危機管理上の大きな課題となっていました。
JRCの新機能ではスプーフィング/ジャミング情報をSSV上に表示することで、運航者および管理者は「なぜ位置が途絶しているのか」を把握でき、注意喚起や対策行動につなげることが可能となります。
Ship List(船舶一覧)へのステータス表示
JLR-41を搭載した本船でスプーフィングまたはジャミングが検知された場合、SSVのShip List上で当該船にバッジを表示し、異常の有無を即座に把握できるようにしました。これにより、多数の船舶を管理する運航管理者でも、影響を受けている船を素早く特定することができます。
SSV画面
コニング画面へのGNSS妨害情報の追加
JLR-41搭載船のコニング画面に、GNSSスプーフィング/ジャミング情報の表示を追加しました。画面上では、ジャミングL1、ジャミングGLONASS、ジャミングBDS、スプーフィング検知などの状態を視覚的に確認でき、航行中の本船がどの衛星システムからどのような影響を受けているかを把握できます。
航跡上でのジャミング/スプーフィング発生区間の強調表示
スプーフィング/ジャミングが発生した際の航跡を、SSV上のトラックとして強調表示します。過去60日間までさかのぼって該当区間を表示できるため、事後検証や危険海域の傾向分析、関係者間での情報共有にも活用できます。
JRCは、今後も船舶運航管理の高度化と安全性向上に向けて、衛星測位技術と通信技術を組み合わせたソリューションの開発に取り組んでまいります。
新機能やSSVの詳細情報をご要望のお客さまは、こちらよりお問い合わせください。
製品情報
・Smart Ship Viewer(SSV)
・GNSSコンパス JLR-41
ニュースリリース(2024.10.21)
Smart Ship Viewerに船舶の安全運航向上につながる新機能を追加
注)内容はリリース時点のものです