お客様各位
平素は弊社製品をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社製舶用機器のGPS受信機およびGPSモジュール内蔵機器において、下記の対象機器は2024年9月8日もしくは2025年8月3日にGPSのロールオーバー*1が発生しますのでお知らせいたします。
このロールオーバーにより、通常の使用においては測位動作自体には影響はございませんが、表示される年月日が起点日に戻ります(過去の日付になります)。
また、一部の機器では通信機能に支障をきたしますので、下記2項の対応が必要となります。
詳細については、下記の「2.発生する症状と対応」をご覧ください。
*1 GPSのロールオーバーとは:
GPSの年月日の有効期限は起点日から約19.6年です。
このため基準となる起点日(2005年1月23日)から19.6年経過後に年月日が起点日(19.6年前)に戻ります。この起点日に戻る事象をGPSロールオーバーと呼びます。
対象機種名 | 型名 | 製造番号 | 発生症状 | 対応 |
インマルサットFleet Broadband FB500 | JUE-500 | 全ての製造番号 | インマルサットネットワークへの登録処理が正常に動作せず通信ができなくなる。 装置内部時計とログ機能の年月日が起点日に戻る。 |
ソフトウェア更新*2 JUE-500ソフトウェアバージョンの確認方法 |
GPS航法装置 | JLR-7500 | 全ての製造番号 | ロールオーバー発生日以降に「装置のマスターリセット」もしくは「内蔵バッテリの交換」を行った場合には年月日が起点日に戻る。 |
年月日が起点日に戻った場合は、下記の要領で正しい日時に再設定することにより正常動作に戻ります。 |
JLR-7600 | 全ての製造番号 | |||
GPS受信機 | JLR-4331W | KE51719以降 | ||
JLR-4340 | 全ての製造番号 | |||
GPSコンパス | JLR-20 | 全ての製造番号 | ||
JLR-30 | 全ての製造番号 |
対象機種名 | 型名 | 製造番号 | 発生症状 | 対応 |
AIS | JHS-182 | JHS-182:BB51401以降 NTE-182:BB71401以降 |
ロールオーバー発生日以降に「装置のマスターリセット」もしくは「システムの電源起動」を行った場合には年月日が起点日に戻る。 | ソフトウェア更新*2 または、JHS-183へ換装 |
JHS-183 | NTE-183:BE04000以前 NCM-983:BB04206以前 |
ソフトウェア更新*2 | ||
GPS航法装置 | JLR-7800 | 全ての製造番号 | ロールオーバー発生日以降に「装置のマスターリセット」もしくは「内蔵バッテリの交換」を行った場合には年月日が起点日に戻る。 | 年月日が起点日に戻った場合は、下記の要領で正しい日時に再設定することにより正常動作に戻ります。 JLR-7800の設定方法 JLR-7900の設定方法 JLR-4341の設定方法 JLR-21、JLR-31の設定方法 |
JLR-7900 | 全ての製造番号 | |||
GPS受信機 | JLR-4341 | 全ての製造番号 | ||
GPSコンパス | JLR-21 | 全ての製造番号 | ||
JLR-31 | 全ての製造番号 |
*2:対象機器をご使用のお客様は、製品型名を弊社担当営業またはマリンシステム営業部まで連絡願います。ソフトウェア更新についての対応費用は有償となります。
ご不明点につきましては、下記の弊社マリンシステム営業部まで、お問合せいただきますようお願い申し上げます。
日本無線株式会社注)内容はリリース時現在のものです