ドップラ・スピードログ JLN-740シリーズ

  • 船速計
JLN-740

低燃費・定時運航をサポートする
船速・距離の高精度計測を実現

  • 300GT以上の船舶を対象とする対水船速距離計の性能基準、IMO MSC.96(72)に適合
  • 船速計測精度0.03knまたは0.3%以内を実現*1し、低燃費・定時運航をサポート。
    離着岸時の細かな操船の際に重要な船速追従性も大幅に改善
  • 気泡付着による船速精度の低下を知らせる、当社独自の気泡検出機能を搭載
  • 主・副表示器に昼夜を問わず視認性の高いタッチパネル搭載のカラーLCDモデルを用意
  • 高い計測精度はそのまま、小型船舶への搭載にも対応する3ユニット構成モデルを用意

特長

JLN-740シリーズは、国際航海に従事する300GT以上の船舶に装備が義務付けられる、IMO MSC.96(72)の性能基準に適合する船速距離計(対水)です。これまでにない高精度な船速計測により船舶の低燃費・定時運航をサポートします。また、当社独自の気泡検知機能を搭載しており、気泡付着による船速精度の低下をお知らせします。さらに必要な情報を見やすく表示する主・副表示器には、一括で明るさ調整ができるタッチパネル搭載のカラーLCDモデルも選択可能です。

正確な船速と高い追従性

船速計測イメージ

正確な船速と高い追従性

JLN-740シリーズではデジタル信号処理を用い、船速計測波の波形・周期などを最適化することで、信頼性に実績のある船底装置はそのまま、全てのモデルで船速(対水)の計測精度を0.03knまたは0.3%以内の高精度化を実現*1しました。

正確な船速情報は燃料効率の高い速度の維持による低燃費運航や到着目標時間に合わせた無駄のない定時運航をより正確にサポートします。

船速精度の向上にあわせて船速追従性も大幅に改善しており、離着岸時の細かな操船の際にも遅延なく必要な情報をお知らせします。

*1:定速航行時(当社実側値)

気泡検出機能を搭載

気泡警告画面

気泡検出機能を搭載

超音波を用いるドップラ式船速距離計では船底装置への気泡付着による計測精度の低下は避けることのできない問題です。JLN-740シリーズは送受波器への気泡付着を検出するJRC独自の機能を搭載しており、気泡による船速精度の低下を検出した際は画面にアラートを表示して注意を喚起します。
これまで船速精度の低下は、目視での状況確認が難しい船底装置の故障という誤診断の要因でもありましたが、気泡検出機能により不要な保守点検作業が回避できます。

性能基準と対応規格

JLN-740シリーズは300GT以上の国際航行船舶に装備が求められるIMO MSC.96(72)、A.824(19)、A.694(17)の性能基準を満たす船速距離計(対水)で、下記のIEC試験規格に対応しています。

航法装置に関する一般的な装備要件

IEC 60945 (2002)

船速距離計(SDME)機能要件

IEC 61023 (2007)

航海情報表示関連機能要件

IEC 62288 (2014)

デジタルインターフェース機能要件(シリアル)

IEC61162-1(2010)

デジタルインターフェース機能要件(LAN)

IEC61162-450(2011)*2

また、本装置は当社JLN-720:サテライトログと合わせて装備することで50,000GT以上の船舶に適用されるIMO MSC.334(90)、独立した対地および対水船速距離計の装備要件を満足することができます。

*2:JLN-740A/Nのみ対応

システム構成

選べる4モデル

JLN-740シリーズでは主表示器に視認性の高いカラーLCDを採用し、当社製サテライトログ(JLN-720)と共通のデザイン・操作性となるAモデルと、小型共通表示機(NWZ-4610)と共通のデザインとなるNモデルの2種類を用意しました。

また、それぞれのモデルにはレーダー、ECDISなど複数の航法装置へデータ配信が求められる大型船舶に適した4ユニット構成と小型船舶にも搭載可能な3ユニット構成の2種類があり、合計4つの組み合わせから用途に合わせて選択ができます。

機器系統図

機器系統図1

JLN-740A/N

機器系統図2

JLN-741A/N

標準構成品

  • 主表示器(カラーLCD / 小型モノクロLCD)
  • 分配処理器(JLN-740A/Nモデルのみ)
  • 信号処理器
  • 送受波器

主要オプション機器

  • 副表示器(6.5インチ/8.4インチ カラーLCD)
  • 小型共通表示器(小型モノクロLCD)
  • アナログ表示器
  • 航程計
  • 外部ボリューム(輝度調節用)
  • ゲートバルブ型送受波器

リモートメンテナンスシステム(RMS)対応

JLN-740シリーズは当社製VDR装置と衛星通信装置を利用して船上装置の状態をリモートアクセスにより遠隔診断する、JRC独自の保守サービスであるリモートメンテナンスシステム(RMS)に対応しています。RMSについての詳細なご案内は当社担当営業までお問い合わせください。

RMS

外形寸法図

主表示器(カラーLCDモデル)

主表示器(カラーLCDモデル)

NWZ-510SDW 質量:約1.2kg

主表示器(小型共通表示器モデル)

主表示器(小型共通表示器モデル)

NWZ-4640 質量:約0.8kg

分配処理器(740A/Nのみ)

分配処理器(740A/Nのみ)

NQA-7040 質量:約6.0kg

信号処理器

信号処理器

NJC-70S 質量:約5.5kg

送受波器

送受波器

NKF-547 質量:約17kg

仕様

名称 ドップラ・スピードログ
型名 JLN-740A JLN-740N JLN-741A JLN-741N
IMO適合
動作方式 デュアルビーム パルスドップラ方式
動作周波数 2MHz
速度計測範囲 -10.00~40.00kn
航程表示範囲 Aモデル:0~999999.99NM, Nモデル:0~99999.99NM(NWW-7:航程計では9999.99NMまで)
動作水深範囲 船底から3mより深い水深において動作
船速精度 ±1%又は±0.1knのどちらか大きい方
航程精度 ±1%又は±0.1NMのどちらか大きい方
船速表示単位 kn 又は m/s
表示部 タッチパネル付き
5.1インチワイドカラーLCD
(480×800ピクセル)
4.5インチ
モノクロLCD
(128×64ドット)
タッチパネル付き
5.1インチワイドカラーLCD
(480×800ピクセル)
4.5インチ
モノクロLCD
(128×64ドット)
信号入力
(IEC-61162-1)
GPS:RMC, ZDAセンテンス(時刻補正用) -
信号出力 8ポート NMEA0183 Ver1.5、2.1、2.3、4.0またはIEC61162-1:VBW,
VLWセンテンス
2ポート IEC61162-1:VBW,
VLWセンテンス
1ポート IEC61162-1:VBW,
VLWセンテンス
その他の入出力 アナログ表示器用:2ポート -
航程パルス:2ポート
(フォトカプラ信号 200パルス/NM, 最大30V, 10mA)
-
航程計(NWW-7)用:1ポート -
副表示器(NWZ-650SDR/NWZ-840SDR),
小型共通表示機(NWZ-4610)用:計2ポート
-
RMS用LAN入出力:1ポート -
アラーム(電源、船速、システム)用接点出力:各1ポート -
アラーム用シリアル入出力:1ポート -
輝度制御用:シリアル入出力:1ポート、アナログ入力:1ポート -
電源電圧 AC100 / 230V (±10%)
消費電力 AC100V:50W(60VA)以下、AC230V:50W(150VA)以下
環境条件
(送受波器除く)
温度条件:-15~55℃(動作)
相対湿度:0~93%(但し結露しないこと)

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