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2009年10月20日 [2009.10.20 プレスリリース]

「英国バイオベンチャー・オーラ社とバイオセンサに関する合弁会社を設立」- 弾性表面波(SAW)を用いたバイオセンサの事業化を目指す -

日本無線株式会社(代表取締役社長 諏訪頼久:以下JRC日本無線)は、英国ニューカッスル大学発ベンチャー企業(オーラ・プロテイン・テクノロジーズ株式会社:以下 ORLA*1)と、バイオセンサチップの開発・製造・販売を行なう合弁会社を英国に設立することにしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

この度、JRC日本無線と英国のORLAは、弾性表面波(SAW)デバイス*2を使ったバイオセンサチップの開発・製造・販売を目的として、現地法人を英国に設立いたします。このSAWバイオセンサチップは、医療機器メーカや分析機器メーカに販売され、インフルエンザ、HIV等の感染症診断や、さらに食品・環境分野で病原菌などの簡易テスタとして利用されるなど、様々な応用が期待されます。

JRC日本無線は、溶液中で動作可能なセンサ用SAWチップと小型で高性能なセンサ検出回路モジュールを製造し、合弁会社に供給します。これらは、自社が保有する小型・高機能電子部品であるSAWデバイス技術の活用と、自社のコア技術である無線通信回路技術をセンシング回路に応用したものです。

一方、ORLAは、自社が保有するタンパク質をデバイス表面上に固定化する技術および自社開発のタンパク質を合弁会社に供給します。

合弁会社は、これらのSAWチップとタンパク質を最適に融合し、顧客仕様にカスタマイズされたSAWバイオセンサチップを製品化し、センサ検出回路モジュールとともに販売いたします。

このSAWバイオセンサチップとセンサ検出回路モジュールは、小型で測定結果の数値化ができるという特徴を持ち、特に今後のポイント・オブ・ケア(POC:患者さんのそばで行う臨床検査)で求められているモバイルバイオテスタとして期待されます。モバイルバイオテスタは、医者や救護隊員が患者さんのそばで即座に対応することができ、診断・治療のスピード化・効率化を達成することができます。その結果として死亡率・罹患率を下げ、入院期間を短縮、医療コストも低減することが期待されます。

合弁会社の概要

(1)商号
OJ-Bio Limited
(2)本社所在地
英国 ニューカッスル
(3)代表者
Dale Athey (ORLA社CEO)
(4)設立年月日
2009年11月(予定)
(5)主な事業内容
バイオセンサの開発・生産・販売
(6)資本金
12.5万ポンド
(7)出資比率
ORLA社 80.0%  JRC 20.0%
(8)従業員数
5人/2010年末 (予定)
画像:バイオセンサ事業イメージ

バイオセンサ事業イメージ

  1. オーラ・プロテイン・テクノロジー:Orla Protein Technologies Ltd.(ORLA)
    http://www.orlaproteins.com/
    ORLAは、英国ニューカッスル大学構造生化学研究室ジェレミー・レイキー教授とデール・アーシー博士によって2001年に設立されたニューカッスル大学発のベンチャー企業です。
    水溶液中において自己組織化工程により、測定可能かつ常に再現可能な方法でタンパク質をナノスケールで表面に形成する革新的アプローチを開発し、基本特許を持っています。
  2. SAWデバイス
    水晶等の圧電基板の表面を振動して伝搬する音響波を利用した電子部品で、ICと同じ光を用いたパターン転写技術により製造されます。このため小型で大量生産が可能であるという特長を持ち、携帯電話等の無線通信装置で数多く使用されています。

お問い合わせ先

(報道機関)

日本無線株式会社
経営企画室 広報担当
TEL.0422-45-9774 FAX.0422-45-9553

(その他)

日本無線株式会社
研究開発本部
E-Mail pr@jrc.co.jp

  1. 内容はリリース時現在のものです